皆さん「サラリーマン」というニュアンスってどの様に感じますか。
「会社員」とか「サラリーマン」ってなんか最近は否定的なニュアンスで使われているケースが多いと感じているのは僕だけでしょうか?
僕はサラリーマンというのは中々いい立場だと思いますし、もしこのブログを読んで見える方でサラリーマンの方が見えればその良さを分かった上で活用してほしい、と思います。
以下、僕が考えるサラリーマンの良さです。
①毎月の決まった給与がある。
この事を当たり前に考えてみてる方が多いですが、僕はこれってすごいことだなあ、と思います。
毎月決まった給与が支払われるという事はその会社にそれだけの安定した売り上げがある、という事の証です。
倒産する会社、給与の支払いが遅延する会社も沢山あります。
人は生活を営む上で必ず固定的な経費がかかります。
それを考えると定期的な収入があるという事は強みです。
②組織の名前が使える。
会社員で仕事をしている場合、自分が考えている以上に組織の名前って大きなものです。
これは大企業に限ったことではありません。
大企業だけじゃないの? と思われがちですが、中小企業でもそうです。
取引先や取引先の金融機関等に対して自分が勤めている会社の信用というのは自分自身が考えている以上にあります。
この辺りを勘違いされる方って案外多いです。
「◯◯株式会社の担当者」として得意先や仕入先、外部の方と接しており、強固な人間関係を作った、と思っていてもそれはあくまで会社の担当者としての範疇。
完全な自分個人が評価された、という事ではありません。
銀行上がりのコンサルタントの方で顧客を捕まえられない方はここを誤解しています。
ただこれは逆に言えば
「会社員でいる限りその組織の名前を100パーセント使える。」
という事です。
学生から新卒で会社に入られた方、フリーランスで活動してみえた方、小さい会社から大きな会社に移られた方、折に触れて自分が属している組織の事は感じるはずです。
ですからその力や信用はフルに使いましょう。
仕事のノウハウは勿論の事、仕事に対する自信は仕事が上手く出来る様になると自然に身についてきます。
会社組織に属していれば一人で仕事をするより効率的で質の高い仕事が出来る可能性が高くなると思います。
③組織の中でマネジメントを学べる。
よく行政や官僚組織の事を批判的に
「縦割り組織」
という表現を使われます。
最近ですと虐待される子供の対応で
「部署間の連携不足」
とか
「縦割り行政の弊害だ」
という事もよく耳にします。
ではこれだけ批判が多いにもかかわらず、縦割り組織は何故無くならないのでしょうか。
それは
「縦割り組織こそ組織構築という観点からするとベターである。」
からです。
これは
「個人の専門性」
という観点からも効率が良いです。
例えば会社に入社してきた新入社員の方に
「1ヶ月で経理の基礎と営業の知識と両方覚えてくれ。」
というのと
「1ヶ月で経理の基礎を覚えてくれ。」
というのとどちらが新入社員の方が効率よく覚えられるでしょうか。
会社というものは従業員を必要な業務毎の専門家集団にしてしまう方が効率良く業務を推進出来ます。
「営業」「経理」「生産」「総務」「設計」…。
会社にとって必要な業務をカテゴリー毎に分けてしまい、そこで専門家を育ててしまい、専門家がその業務に特化する事で業務を行っています。
そうすると必要になるのが
「マネジメント業務」
です。
例えば営業。
BtoBのビジネスをしている会社はおそらくどの会社も得意先をリスト化したものや、各得意先の詳細をまとめた
「顧客台帳」
があると思います。
例えば経理。
請求書発行、入金確認、記帳、試算表作成等、一定のルールがあるはずです。
組織というものは2名以上いれば成り立ちます。
ただ2名以上の異なる考え方の方がみえるという事は何か一つやり方を決める必要があります。
その決め事こそマネジメントなんだと思います。
人の動かし方、議事録の付け方、仕事の手順、書類や資料の管理…。
これらを身につけることが出来ます。
つまりサラリーマンであるという事は
・固定収入を得ながら
・仕事のスキルをみにつけ
・さらににマネジメントも学ぶことが出来る。
という非常においしいシステムである、といえます。
サラリーマンの皆さん(僕を含め)、非常に恵まれた環境にいます。
この環境、生かすも殺すも皆さん次第です。
今の環境を抜け出したいと考えて見える方、まず今の環境で頑張りながら将来の展望を考えませんか。
自分が何かのスキルを身につける、身につけながら将来何をしたいのかを考えてみましょう。
将来なりたい自分に向かう修練の場、と考えれば決して無駄ではないと思います。