年末のこの時期、今年一年を振り返る的な特集があちらこちらのメディアで組まれています。
色々なメディアで掲載されているものを読みますが、総じて良いニュースが無く、以前より感じていた「日本衰退の時代」真っ只中、という気がします。
- 円の価格はどんどん下落し
- GDPは世界第2位の位置から中国に抜かれ3位へ、さらに4位ドイツの猛追を受け
- うなぎのぼりのニューヨークダウに比較して日経平均株価はなかなか上昇せず、
- 出生率の低下に伴う少子化、
- 平均寿命の延びに伴う高齢化、
- 就労人口の低下に伴う人手不足、
- 人口減並びに東京への一極集中に伴う地域の過疎化、限界集落の発生及び増加予想。
今までも中世のスペインやポルトガル、大英帝国、ナポレオンの時代のフランス、旧ソ連、そして現在のアメリカや中国…。
数多の国が栄枯盛衰してきた訳で、当然日本もその例外ではなく、20世紀後半には栄華を極めた時代から没落の時代に入っていくのは昭和→平成→令和の時代を生きてきた立場からすれば想像できるわけです。
この辺りは
「歴史は繰り返す」
ですね。
ところがそれは歴史の流れであって、後世の歴史家に語られる歴史ではあっても、その時代を生き抜かねばならない我々にとっては普通に考えれば衰退の時代でも生き抜かねばならない訳です。
そんな中で来るべき時代、我々はどうするべきでしょうか。
①組織に頼らない生き方。
僕はこれに尽きると思います。
昭和の時代はいわゆる「終身雇用」が定番でした。
一つの会社に長く勤めるのが美徳とされていました。
給与は勤続年数に伴って徐々に上昇していきました。
郵便局の金利は年8%程度。
1000万円を複利で預けると10年後には倍になる計算でした。
長く勤めると退職金も発生し、分厚い厚生年金に加えて厚生年金基金もありました。
人口が増加する時代でもあり、多くの現役世代が少数の老人を支えるという理想的な時代でした。
ところが平成→令和という時代の流れの中でこれが崩れ去った訳です。
預金の金利は0点台が当たり前。(マイナス金利って何ですかね?)
転職が当たり前の時代になり、厚生年金は控除金額がどんどん上がっていく割に将来の支給額は減少の一途。
「派遣社員」「非正規雇用」という言葉が社会の中で市民権を得てしまってます。
こんな中で我々はどうすればいいのか。
答えは一つです。
「個人が組織に頼らすに稼ぐ力をつける事。」
これを個人が覚えるべきです。
個人が組織に所属し、組織の中でプロフェッショナルとして働きながら、個人でも組織に頼らずに個人で稼ぐ力を身につける、そうする事で一人一人が強くなります。
個人個人が強くなればしょうもない「ブラック企業」で働く必要もなくなります。
必然的にそういった企業に人が集まらなくなり、淘汰されていきます。
個人事業主、個人会社が増えればサラリーマンオンリーの会社員と違って納税に対する意識も高まり、それは国の予算の使い方に対する関心や監視意識も高まります。
そういう「国民が国家=行政を監視する、国の政治に関心を持つ」事を覚えればしょうもない役人も淘汰されていきます。
②個人が稼ぐ力を身につけると生活は劇的に変化する。
普通のサラリーマンですと年間の昇給額はどのくらいでしょうか。
完全歩合給等の特殊な方を除き、年収ベースで数万円も昇給するでしょうか。
なかなかしんどいと思います。
ところが自分で何かの手段で月に5万円、10万円は稼げる様になれると思います。
そうなると生活はどうなるでしょうか。
そのお金は自分が月に5万円、10万円稼ぎ出したものをさらに太くする再投資に使えます。
そうなると働き方も変えられます。
サラリーマンの仕事を多少年収が下がっても時間に融通のある仕事を選択する事が出来、そうする事で自分で編み出した収入もさらに太く出来ます。
自分の仕事、自分のビジネスを育てる事はサラリーマンの方にも良い影響をもたらします。
何故なら普通に働いているだけでは決して得る事の出来ない「経営者マインド」を身につける事が出来るからです。
③より高いレベルでの仕事が出来る。
自営業であれサラリーマンであれアルバイトであれ働いている人には一つの大きな共通点があります。
それは
「資本循環の中で生きている。」
という事です。
自営業であればお客様から、サラリーマンやアルバイトであれば雇用主の会社から、それぞれ「売上」や「給与」といった何らかの形でお金をもらっています。
それをまた何かを購入する事で他社に渡します。
その循環の中にいる訳です。
「給与しかもらってないサラリーマン」と「売上を他者からもらう習慣のあるサラリーマン」ではどちらが組織や会社のお客様にとって意識の高い行動が出来るでしょうか。
ちょっとかなり長くなりそうなので明日に続きます。
後編へ続く