広く掘るな、深堀せよ

中谷駿介の講師コラム

深堀すれば勝手に広がります。

 

皆さんこんな事を考えてみてください。

株のやり方が2通りあります。

Aというやり方、Bというやり方。

2つとも覚えたらハイブリットになって最強のやり方になる。

では2つとも覚えよう。

一見素晴らしい考え方です。

ただこの考え方、上手くいかないことが多いです。

 

技術には必ず「背景」がある

 

技術や理論は、それがしっかりしているのであればある程、その背景があります。

思想といってもいいかもしれません。

逆の言い方をすれば背景や思想があって、それを言語化したもの、実践的にやり方を落としこんだものが技術や理論です。

A、Bそれそれのやり方が同じ様な背景や思想から来ているものであれば親和性があるのでしょうが、もし全く別の背景、思想から来ているとすれば全く意味がありません。

意味が無いどころか別の理論を行っているので学んでものにするのに単純で倍の時間、労力がかかります。

2つの事をごちゃごちゃにしてしまうと、それぞれ学び直しになり、時間や労力は倍では済まないかもしれません。

 

まず一つ「背骨」を作る事

 

お勧めは

「まず一つ、自分の軸となる『背骨』を作りましょう。」

これに尽きると思います。

何か一つ選んだら、わき目も観ずにひたすらそれに打ち込む。

そうやっているとおそらく壁にぶち当たるときがきます。

(それが「スランプ」なのか「成長が止まった時」かはわかりませんが。)

この時に大事な考え方は「上達の為の第一歩だ」という風に考えることです。

株に限らずどんな事でも「知らない事、今までやったことの無い事を学ぶ」という事はどこかで行き詰まることが出てきます。

そうなったら「これを越えれば上達できる」「成長できる」と考えるべき、という事です。

分からない事、出来ない事が出来る様になればそれは成長です。

 

壁にぶち当たると他をやる

 

上記の様に考えなくてもAというやり方をやっていて少し上手くいかなかったからと言ってすぐBをやり始める方。

こちらの方がむしろ多いかもしれません。

トレードスクールの講師を10年以上やっているとこういう方はめちゃくちゃたくさん見てきました。

何回も体験セミナーに見える方もみえます。

色んなセミナー通ってどれにも入らない方もみえます。

少しかじって「上手くいかないな」と思ったら他をやる。

もしご自身がこの行動パターンに陥っているなら注意した方がいいです。

 

深く掘ると穴は勝手に広がる

 

砂場に穴を掘ることをイメージしてください。

子供の頃やったと思います。

まず手で穴を掘ります。そこから深く掘ろうとすると小さなスコップが必要です。

さらに深く掘ろうとすると大きなスコップが必要になり、身体を穴の中に入れなければならなくなります。

となると穴の開口部は広くなります。

さらに深く掘ろうとするとボーリングマシンが必要になります。

となるとマシンが入れられるだけの開口部が必要になります。

深く掘ろうとすると穴の開口部はどんどん広がっていきます。

これ、理論習得、技術習得と全く同じです。

一つの理論を深く理解していくと周辺知識はどんどん増えていきます。

よって冒頭の「AかBか」という選択も不要になります。

得られるものがどんどん増えていくからです。

一つの理論、とことんやりこんでください。

「まず狭く、深く」です。

行き詰ったらそこから逃げずに取り組んでください。

壁があったらその壁を壊す位のテンションで臨んでください。

その先に大きな得られるものがあると思います。

まず深堀、広げるのはその後です。

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