読売ジャイアンツの優勝に感じる事│名古屋で株式投資・短期売買を学べる学校

中谷駿介の講師コラム

やはりディフェンスと戦略が大切です…。

 

読売ジャイアンツが4年ぶり49回目のセントラルリーグ優勝を果たしました。

僕自身が40年来の巨人ファンですので、今回の優勝はめちゃくちゃうれしかったです。

奇をてらわない采配

 

阿部監督の野球を観ていて感じたことが

「非常にオーソドックスな采配だなあ」

という事。

先発ピッチャーの枚数を揃えて、特にシーズン序盤の打線の調子が上がらない時は送りバントを多用してとにかく1点を取りに行く。

打線も適材適所が分らず、いろいろ組み替えている時もチームの顔である実績充分の4番岡本和真は絶対に動かさない。

一つ先の塁まで積極的に奪いに行く姿勢を求める。

投手陣も中継ぎ、抑えをしっかり確立させておく。

昔からある「当たり前の事」を徹底してやってきたイメージがあります。

 

中継ぎ陣のローテーションの確立

 

中でも印象的だったのが

・中継ぎ投手の役割分担の明確化。

・中継ぎ投手の3連投はシーズン終盤の勝負所以外はさせない。

というルールでした。

前監督時代の終わりごろは「マシンガン継投」と揶揄された様に先発投手が少しでも打ち込まれるとすぐに中継ぎ投手が出てきて、順番も「なんでこのピッチャーがここで?」という場面も多く見られ、素人目にも「どうなってんの?」という感じでした。

ところが今年になってからはどのピッチャーがどこで出てくるのか、3連投はさせない、という方針が明確化され、近代野球で欠かせない中継ぎ投手陣の素晴らしいパフォーマンスが出せていました。

これは阿部監督のみならず、内海、杉内両ピッチングコーチ、桑田2軍監督、久保巡回コーチらの功績もあると思います。

 

長丁場、から逆算した戦略はトレードに通ずる

 

特に中継ぎ投手の3連投を避ける、というのは3連投を避ける事が目的ではなく、ペナントレース終盤の勝負所で中継ぎ投手の余力を残し、よりよいパフォーマンスを発揮してもらうための手段でした。

9月に入ると中継ぎ投手のみならず先発投手も中6日のローテーションを崩して中4日での登板もありました。

この辺りで感じたのは

「ペナントレースは半年間、144試合の長丁場、だから最後の勝負所で最高のパフォーマンスが発揮できることから逆算して戦略を立てていた。」

という事。

これって株のトレードにそのまま生きる事なんですよね。

トレードは一年中うまくいくわけではない。時にスランプもあり、相場の予期せぬ動きに巻き込まれることもある。

その中でもずっと相場をやり続けよう、と思ったら大事な事は勝負所でしっかり売買が出来る様に普段から資金を温存しておく事。

目先の気分にとらわれず、マイルールを徹底し続ける事。

これが出来る人が最後残っていくし、出来なければどこかのタイミングで市場から淘汰される…。

これが出来なくて淘汰させる人のなんと多い事か…。

改めて基本の大切さ、決めたルールを徹底する事の大切さを思い知らされた今年の読売ジャイアンツの優勝でした。

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