「複利を使う」というのが株の醍醐味です。
「複利効果」とは?
株式投資(まあ僕の場合は株のトレードですが)の最大の魅力は「複利効果」です。
複利効果とは「運用で得られた利益を元本に再投資する事。」です。
例えば100万円の投資元本で5%の利益を出したとします。
その場合、元本と利益を足すと105万円になります。
この5万円を完本に繰り入れてというし完本を105万円にしてそこから再び投資を始めます。
そうしてそこから再び5%の利益を出したとすると105万円の5%で利益金額は52500円となります。
前月と違い、元金の違いが5万円あった為、利益額も5%増えている訳です。
この場合、再投資額が5万円の為、複利で投資した差額が2500円しかありませんでしたが、
「月に5%」を「複利」で10年続けると…?
株で利益を出す目標は?と聞かれると僕は「月に5%程度を目指しましょう。」と話します。
この話をすると「大体年間で60万円くらいですね。」という方が結構みえます。
ここに大きな落とし穴があります。
(まあ100万円が一年で60万円増えるっていうのも充分凄いと思いますが…。他にそんな投資商品無い。)
100万円で5万円利益が出た場合、翌月の投資元本は105万円です。
上記計算は単利での計算方法です。
5万円の利益は投資元本に繰り入れず、元本100万円のままで毎月5%、という計算ですね。
元本の100万円を単利で月5%運用すると年間で60万円の利益。これを10年続けると利益額は600万円となります。
これを複利運用するとどうなるでしょうか。
エクセルで設定すれば簡単に出せます。
100万円を月5%、これを複利で12ヶ月運用すると一年後には179万5千円となります。
ここまでだと単利の場合と20万円程度しか差が出ません。
ところが3年後には579万円、5年後には1867万円となります。
さらに10年続けると最終的には3億4800万円まで膨れ上がります。
「複利」こそトレードの極意
この「複利効果」こそトレードの極意です。
以前のブログ記事「株式投資の儲け方」で「細かな売買を繰り返す」という事を書きましたが、細かな売買を繰り返すという事は
「利益を元本に繰り入れるペースも早くなる。」
という事にもつながります。
「細かな売買を繰り返し」
「得た利益を投資元本に組み入れ」
「複利効果を利用して増やす。」
これこそが比較的少額資金しか持ちえない個人トレーダーが資産形成をする最短距離、だと思います。
この考え方が分かってくると新NISA等も「なんだかなあ」という風に思えてくるのではないでしょうか。
複利の考え方、しっかり頭に入れて下さい。