「株式投資の練習方法ってあるのでしょうか?」
という質問をよく寄せられます。これに関して色々考えてみたいと思います。
注文方法の練習
株における練習方法といわれてまず思い浮かぶのが「注文の仕方」です。
株を買う時の注文、買った株を売る時の注文、これらをどの様にして行うのか、まずこれをマスターしないといけません。
これについてはまず買い注文については「株式相場が営業していない時間」に行う事が出来ます。
株式相場が閉まっている15時30分から翌日の朝9時まででしたらどんな注文を入れたとしてもその注文が約定(ヤクジョウ=売買が成立して実際に株を買える事)する事はありません。
ですので好きな様に注文を入れながら試してみるといいです。注文を入れて確認画面で自分が行った注文作業が自分の思い描いた通りのものだったかどうかを確認出来ます。
それが終わったら取り消しをしておけばいいです。株の売買については取引が成立しない限り売買手数料も発生しませんし、取引が成立する前の取り消しや変更も何度でも可能です。
今は証券会社によっては「株を買えたとして、その株をその日に売り注文まで設定しておく」という注文が出来る機能を有する証券会社も増えてきました。
ですのでこの辺りはしっかり事前に練習をしておくといいと思います。
また証券会社のHPでも最近は図解や動画での説明をしており、非常に分かりやすくなっています。
デモトレードでは決して分からないもの
証券会社によっては「デモトレード機能」が付いているところもあるみたいです。
「トレードのデモンストレーション=練習」が出来る、という事です。
これは僕自身は使ったことがないのですが、もしそれで実際にデモトレードが出来るならやってみるのもいいかもしれません。
但し覚えておいていただきたい事があります。
それはデモトレードでは決して分からないものがある、いう事です。
それは何かというと「実際に自分のお金で株を買えた時の自分の心理状態」です。
以前「実際に株をやってみると仕事中に株価が動くのでドキドキする。」
とおっしゃる方がみえました。
「200株買おうと思ったが100株買えた、こういう場合はどうしたらいいの?」
「500円以上の逆指値注文を入れておいたらそれより高いところで始まってしまった、どうしよう?」
等々、デモでは味わえない細かい事がちょくちょくあります。
少しだけリスクを取って練習してみる
今から株を始めようとする株の初心者の方にはよく「安い株を買ってみたらどうですか。」と話しています。
株の売買単位は100株単位です。安い銘柄ですと100円未満の銘柄も沢山あります。
例えば株価80円の銘柄を100株買えば8000円です。
それを買って注文を入れる練習をしてみるのも手です。
前の日の晩に買い注文を入れておく、その時にリスク管理の注文も同時に入れておく。上手く買えてその日が終わり、そのまま保持している状態になったらその銘柄に対して次の日以降の売り注文の練習をしてみる。
8000円はもう捨てたと思って色々やってみればいいと思います。
泳げる様になるのにはやはりプールに入らなければなりません。
株も同じことです。実際にやってみるのが一番です。ただいきなりやるのが怖いなら数千円だけリスクを取ってやってみたらどうでしょうか。
デモトレードでは決して味わえない実践経験が出来ると思います。