「分析」でなく「選別」です。
「投資」と「トレード」では求められている能力が異なる
株式投資と株式トレードでは求められる能力が根本的に異なります。
手段が根本的に異なっているので求められる能力も違ってきます。
この辺りをお分かりにならずにいきなり株をやり始める方がたくさんみえます。
僕が主宰しております自財人倶楽部の体験セミナーでも
「株式投資と株式トレードの違いお分かりになりますか。」
という質問をすると殆どの方が答えられません。
「企業価値」に注目するのが株式投資
株式投資で注目しなければならないのは企業の「価値」です。
- この企業は業界内での位置付けはどのあたりか?
- 経営方針はどうか?
- この企業が属している業界自体は今度成長の見込みはあるのか?
- 財務内容は健全か?
- 株主に対して配当を出せているか?
この辺りを精査した上で「この企業に投資すべきかどうか」を判断せねばなりません。
この場合求められる能力は2つです。
- 情報収集力
- 分析力
その企業及びその企業をとりまく情報を収集し、収集した情報を分析し、その上で実際に投資すべきかの判断を行います。
株式投資を行おうという方はこの2つの能力が必要とされます。
この2つの能力、このブログを読まれているあなたはお持ちでしょうか?
「企業の価格」に注目するのが株式トレード
一方株式トレード、というのは企業の価格に注目します。
価格というのは実際の株価です。
株価を何から観るでしょうか。
それが株価チャートです。
トレーダーは株価チャートを通じて株価を観ます。
具体的には株価チャートから「需給」を観ています。
この銘柄が今買われているか、売られているか、それらを株価チャートのみを観て判断しています。
株価チャートというのが2次元の図形である以上、必要な能力はただ一つ、それは
- 図形認識力
です。
ですから我々トレーダーは分析はしません。
よく「チャート分析」なる言葉がありますが、あの言葉、僕には何のことを指しているのか分かりません。
僕はこの株はこれから値が上がりそうだな、と思う株価チャートを「選別」しています。
特に分析する事もしていません。
あえて言えば「選別し、確認する」という事でしょうか。
結局自分が何をやりたいか、その為にどんな能力が必要か、求められる能力が根本的に異なる以上その辺りをはっきりさせないと上手くなる事は難しいのではないか、と思います。