サッカー、Jリーグの町田ゼルビアがJ2リーグで優勝して来シーズンのJ1昇格を決めました。
市民クラブというイメージだったんですが、サイバーエージェントがメインスポンサーになり、高校サッカーで青森山田高校を常勝集団に育て上げた黒田剛氏を監督に招聘し、黒田氏が監督就任一年目にして見事にチームを昇格に導きました。
(サイバーエージェントの藤田晋社長の黒田氏の招聘もお見事でこれについても色々述べたいのですが、それはまたどこか別の機会で。)
黒田氏の特集記事を読んだのですが、「まさにトレーダーだな」と思ったので紹介したいと思います。
元記事はこちら
「ディフェンスこそ大事」
野球、サッカー、バスケットボール…
ディフェンスからチーム作りをすればある程度負けないチーム、大崩れしないチームが出来る、というのは球技スポーツのセオリーの一つです。
バッドボーイズ時代のデトロイトピストンズ、パットライリー監督時代のニューヨークニックス、90年代の西武ライオンズ、落合監督時代の中日ドラゴンズ…。
華麗な攻撃で一時代を築いたジョゼップ・グアルディオラ監督の2010年頃のFCバルセロナもボールを失った後の即時奪回をセオリーとしていました。
町田ゼルビアの黒田監督の「結局、勝つ=守れることだ」というのがすごく刺さりました。
記事本文の中の
「無駄な失点があるうちはいくら攻撃がすばらしくても勝てない。それは指導歴30年の経験のなかでわかっています。」
という言葉はそのまま
「当初の計画を無視した大きなロスカットがあるうちはいくら勝てる時があっても上手くいかない。」
という言葉に置き換えられます。
また
「うまい、下手の前に先ほど言ったようなことを徹底して自分たちが”やりたい”ではなく、相手に”させない”サッカーを志向することによって、結果的にやれることが増えていく。」
これは
「勝つとか儲けるの前にロスカット、資金管理を徹底して自分が”勝ちたい”でなく”大きく負けない”トレードを志向することによって、結果的に資金が増えていく。」
となります。
「負けた時こそそこと向き合う」
また
「だから負けるたびにその危機感を全員で共有して、厳しくミーティングをしてきました。その習慣が年間を通じて連敗をしなかったところにつながったと思います。」
という言葉、常に負けることと向き合わないといけないトレーダーと考え方は全く同じだなあと感じました。
連戦連勝がありえず、勝ち負けだけをみれば負け越すことも多く、負け越しても資産を増やせるトレーダーというのは負けた時にこそしっかり反省し、負けを管理する、それが出来てこそ一人前のトレーダーです。
「大きく負けなければトレードは続けられる」
結局大きく負けなければトレードは続けられます。
プロ野球でよく色んなチームの監督が
「オールスターまでは勝率5割でいい。」
というコメントをよく耳にします。
プロ野球のオールスターはシーズンの5分の3辺りを過ぎたところで開催されます。
そのあたりまで我慢しておけばそこから優勝のチャンスがある、そういう意味だと思います。
トレードも全く一緒です。
大きく負けなければ資金を手元に残せてトレードは続けられます。
続けられれば勝てます。
結局大きく負けない事がトレードでは大事です。
ディフェンスこそ大事、球技スポーツもトレードも同じです。
そんなことを感じさせた記事でした。
トレードで上手くいかない方はぜひこの記事を読んでほしいと思わせる内容でした。