水野裕子さんのインタビュー記事に深く共感した件

中谷駿介の講師コラム

少し前にヤフーニュースでタレントの水野裕子さんのインタビュー記事が掲載されていました。

その中で「そうそう」と深く共感することがありました。

元記事はこちら

「スペシャルな答えを期待する聞き手」

「なにを食べたらやせますか?」と聞かれたので、「食べてやせるものはないです。食べすぎなければいいだけです」と答えたら、「栄養の勉強をしているくせに、そんな普通のことしか言えないの?」と言われたので、つい「普通のことをできてないから、太ってしまうのでは?」と、返したら炎上してしまって…。

ここ、読んでいてめちゃくちゃ共感しました。

そりゃそうよね、当たり前の話だよね、と思ってしまいました。

僕も体験セミナーをやっていて感じることがよくあります。

たまに

「この銘柄は今後どうなりますか?」

という質問を受けますが答えは一つなんですよね。

「分かりません」

なんです。

トレードスクールの講師やっているからってこの株が明日どうなるかなんて分かる訳ないし、もし分かっていれば株価チャートなんて観ないですけどね。

明日どうなるかわからないからこそ、事前にしっかりシナリオ立てて、撤退点も決めておいて、その通りのトレードをしているだけです。

まあ5割勝てば御の字です。

それでも僕のことを予言者のごとき答えを求める方がいるわけで…。

どうしても

「この人に聞けば何かスペシャルな(=すぐに効く、いわば特効薬的な)解決策があるだろう。」

という聞き手と

「当たり前のことをコツコツやるしかないんだよ。」

という答え手のギャップはどこに行ってもあるんだなあ、という思いを改めて持ちました。

「普遍的な事の中にこそ答えがある。」

僕はやはり

「普遍的な事の中にこそ答えがある」

と思います。

ダイエットも様々な方法があるのでしょうが、最終的には

「食事のバランス、量と適度な運動」

というところに行きつくんでしょう。

そういう意味では水野裕子さんがおっしゃってることは決して間違いではないし、それが株の場合

「一秒先の未来が分からないからこそ、自分の思惑と逆に動いたら撤退する。」

「いつでも撤退できる様に資金投入額もしっかり計算しておく。」

「そうしながら技術を磨いていく。」

というところになるのだと思います。

「聖杯が無い事を分かってこそスタートを切れる」

映画「インディージョーンズ」シリーズの第一作で「聖櫃」が、第三作で「聖杯」が登場します。

これらは不老不死の能力を得られる、等の設定で、これらをめぐって主人公のインディージョーンズとナチスドイツが激しい争奪戦を繰り広げます。

映画の世界ではフィクションとして楽しんでますが、実際の株の世界でこれらを求める人がいます。

結構多いです。

「ここが絶対に勝てる」「この方法なら確実に儲かる」

投資の世界にこういったことが存在しないのが明らかなのに、ひたすらそれを追い求める人がいます。

必勝法がもし存在すれば、その反対売買(ここで買えば必ず…という事はそれに対する売り)を行う人がいなくなり、その売買自体が成立せず、取引自体が成り立たなくなります。

聖杯、つまり必勝法はないんだ、という事が分かって初めて投資家、トレーダーとしてのスタートが切れます。

当たり前のことを当たり前として認識したいですね。

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