素晴らしい武器を一つだけ持とう

講師ブログ

自宅のハードディスクレコーダーの中に保存していた番組の中で「レジェンドの目撃者」という番組があって、何気なくそれを観ていました。

プロ野球の好成績を残した方の特集番組なんですが、江川卓さんの特集でした。

 

少ない武器?

 

様々な人が江川さんの凄さについて述べていき、本人もスタジオにきて感想とか当時の裏話を話す番組でした。

高校の時から様々な伝説があり、有名な事や知っている事も沢山ありましたが、一番印象的だったのが彼が投げていた球種です。

ストレートとカーブの2種類であれだけのピッチングをしていたのは周知の事実ですが、その話がスタジオで出た時に本人が話していたのが

「ストレートは1種類ではない。」

という一言です。

MCの方の質問に関して

「ストレートって1種類でないですよ。」

という事。

説明を求めるMCの方の質問について

「ストレートという球種は1種類だけど1種類ではない。インハイ、インロー、アウトハイ、アウトローに投げ分ければそれは4種類になる。」

という内容でした。

 

江川さんのストレートは絶対的な武器である。

 

江川さんは番組の中で自分の武器である高めのストレートにつき、

「打者により真ん中高めとインコース高め(インハイ)を使い分けていた。」

との事でした。

あと広島カープの強打者である山本浩二さんとの対戦例では

「(山本)浩二さんはインハイが好きなバッター。だからそこに投げ込めれば手を出してくれる。」

という事も言っていました。

この件につき自分なりの解釈は2つ。

・球威抜群のストレートが有名だったが、それをしっかりコーナーに投げ分ける技術があった。

・ここぞという時に自分の投げ込みたいところにしっかりと投げられる技術があった。

という事なんだと思います。

 

江川さんの最高の武器といえばストレートです。

プロに行く前の作新学院時代や法政大学時代の伝説は今でも色褪せずに語りつくされています。

ただそのほとんどが「球の速さ」「ストレートがホップする」という部分にフォーカスされたもの、という印象が強いです。

一つの絶対的な武器は何にも勝る

 

ただ、どれだけ早いストレートを投げられてもそこはプロ野球の世界。

早いだけではいずれ打たれます。

僕は江川さんのストレートは

「球威のみならず投げたい時に投げたいところにしっかりコントロース出来る絶対的な武器」

だったんだと思います。

自分もトレードの世界で講師をしていて感じることが

「絶対的な武器を身につける前に次の武器を探そうとする人の多さ」

です。

少し取り組んでみて結果が出ないと

「あっ、このやり方は違うな、別のやり方をやってみよう。」

「色んな事を試してみよう。」

言葉にすると耳障りはいいですが、その結果何も身につける事が出来ず

「株なんで俺にはあっていない。」

と思ってしまう人のなんと多い事か…。

それはこの記事とも共通することだとも思います。

何か一つ身につければ人生が変わります。

その武器、しっかり身につけてほしいなあ、と思います。

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