息子の友人のご両親が定食屋さんを営んでいまして、とてもおいしいのでたまに行くケースがあります。
(トレードの授業が終わり、帰りに寄ることもあります。)
オーナーであるこのご両親とは仲もよく、今までも話すことがあり、定食屋さんってトレーダーに似ているなあ、と感じる事がちょくちょくあります。
定食屋さんの食材管理は小ロット多品種管理
この店はとにかくメニューが多いのが特徴です。
肉、魚等の定食、カレー、うどん、そば、各種どんぶり…。
オーナー夫婦で調理からは接客まで全てするお店で、店の規模もそんなに多くないのですが、メニューがめちゃくちゃ多いです。
これって客であるこちらからするとありがたいのですが(いつもこの店に行くとメニューの多さに選ぶときに目移りします…)、これって食材の管理や保管って大変なんだろうなあ、と思ってある日聞いたことがあります。
「これだけの食材を揃えて管理するのって結構大変なんじゃないです? 特に夏場とか…」
色々聞くとやはり大変みたいです。
「メニューを絞ろうと考えたこともあったけど、そのメニューを気に入っている常連さんの事とか考えるとなかなかそうもいかなくて…」と話してました。
オーナー夫妻二人で切り盛りしているそんなに大きな店でもないのに沢山の種類の食材を管理する、典型的な小ロット多品種管理です。
例えばこれがラーメンとかカレーとか焼肉とかの専門店でしたら多ロット少品種管理で管理は楽になると思います。
ラーメンでしたら麺や具材の分だけを翌日の集客数を予想してそれだけ発注すればいい、だからロット数(一種類当たりの量)は多くても集客予想数から逆算して発注すればいいです。ラーメンの出汁の原料やネギ、メンマ、卵等だけを在庫すればいい。品種は少なくて済みます。
ところが少ロット多品種管理だとそういう訳にも行きません。定食屋さんはどの食材が出ていくか分からないし、鮮度等を考えると食材一つを集中的に発注すればいい訳でもありません。
トレーダーの銘柄管理は?
トレーダーの銘柄管理はどうでしょうか。
僕は「多ロット多品種管理」であるべきだと思います。
まず「多品種」の部分です。
トレードでいうと「チャートの形」です。自分が銘柄を選択するのに仕掛けられるチャートの形が多い程、仕掛けられるパターンは増え、それに伴ってトレードの機会が増えます。
では「多ロット」の部分はどうでしょうか。
同じ様な形が多ければ「多ロット」という事になるんでしょうが、これも多ければ多い程、同じ様な形のチャートの中でより良いもの、より良い形を選ぶことが出来ます。
監視銘柄全体を保存のきく調味料や飲料だとすると、仕掛けられる形に近づいてきた銘柄はまさに「生鮮食品」です。
技術を身につければつけるほど「品種」は増えていきます。
毎日数十分でいいのでチャートに向き合えば「ロット」も増えていきます。
「多ロット多品質」の銘柄管理、目指しましょう。