2つのシナリオ、考える習慣をつけましょう。
兼業トレーダーはシナリオを考えておく必要がある。
兼業トレーダーは仕掛ける銘柄が決まったらシナリオを考えておかなければなりません。
何故かというと平日の昼間株式相場が開いている時間は別の仕事をしている為、相場を観てその時の状況に応じて注文をいれる、という事が出来ないからです。
ですので例えば夜とか朝とかに注文を入れる時に色んな事を決めておく必要があります。
我々はよく「シナリオを考える」という表現を使っていますが、そのシナリオ2つの観点から考える必要があります。
一つ目「銘柄毎のシナリオを考えておく」
これは株をやる以上必ず考えないといけない事です。
・この銘柄をいくらで仕掛ける。
・仕掛けられたらいくらで利益確定をする。
・自分の思惑と逆に行ってしまい損失が出たらいくらでロスカットする。
この3つのシナリオをあらかじめ(仕掛ける前に)決めておく必要があります。
証券会社の注文機能は非常に充実しており、ある程度思った通りの注文を事前に入れておくことが出来ますが、このシナリオを考えておかないと宝の持ち腐れになります。
更には自分の思惑と逆に株価が触れた際のロスカットはトレードにおいて最も重要事項であることから、必ず注文を入れる必要があり、その為にも株価が上に振れた場合、下に触れた場合のシナリオを事前に考えておくのは不可欠になります。
二つ目「次に仕掛ける銘を待機させておく」
二つ目は「次に仕掛ける銘柄を待機させておく」という事です。
例えば自分の資金の範囲で全て仕掛けてしまっており、新たに仕掛けたい銘柄が出てきたとしても、資金不足で仕掛けられないケースを想定してください。
その状況で今仕掛けている銘柄が利益確定にせよロスカットにせよ決済された場合、資金が口座に戻ってきた時に備えて
「次はこの銘柄を仕掛ける」
と決めておくことです。
これは上手な方は予め「次に資金枠が空いたらこの銘柄をこの様に仕掛ける」とどこかにメモをしておいて、証券会社からの約定通知メール(注文が成立したという案内)が来てキャッシュが出来たらスマートフォンで注文を入れて、資金を効率的に廻そうとします。
ただ一つ目のシナリオと比較すると高等な技術で、かつ株式相場が開いている時間にメール等が観られる環境にあるのが条件になります。
平日の昼間にそこまでやらなくても、自分の仕掛けたい銘柄をいくつか待機させておいて優先順位を考えておけば普段銘柄を選択する時間等の節約にもなります。
2つ目のシナリオはともかく1つ目の各銘柄毎のシナリオ作りは昼間株式相場を観ずにトレードを行う兼業トレーダーはシナリオを立ててトレードを行う事が不可欠です。
このシナリオの立て方、ぜひ身につけて下さい。